ニールセン 2015年のまとめレポート Digital Trends 2015を公開 ~スマホの成長は新たなステージへ~
- 2015年もスマートフォン利用者は増加しているものの、増加率はゆるやかに
- 今後のスマートフォン利用者の増加は45歳以上がキーターゲット
- スマートフォンで利用者数500万人超のサービス数はPCの2倍以上の100サービス
視聴行動分析サービスを提供するニールセン株式会社(東京都港区、代表取締役社長兼COO 宮本淳)は、スマートフォン視聴率情報Nielsen Mobile NetView (ニールセン・モバイル・ネットビュー)、PC版インターネット視聴率情報Nielsen NetView (ニールセン・ネットビュー)のデータをもとに、2015年の消費者のデバイス利用状況、属性別の利用サービスの違いをまとめたレポート「Digital Trends 2015」を公開しました。
それによると、スマートフォンからインターネットを利用した3ヵ月平均の利用人口(2015年7~9月)は5,000万人を超え2年前の同時期と比較すると利用者数が1.5倍に伸びていることがわかりました。しかし増加率を見てみると、2013年の平均が10%前後で推移していたのに対して、2015年7~9月では4%とまで鈍化していました(図表1: 公開レポートからの抜粋)。またデバイスごとの2015年9月のインターネット利用人口を年代別に見ると、44歳以下ではスマートフォンからのインターネット利用者人数がPCよりも多くなっていたのに対し、45歳以上では未だPCからのインターネット利用者のほうが多くなっていました(図表2: 公開レポートからの抜粋)。
図表1: スマートフォンからのインターネット利用人口(万人)推移および増加率
図表2: PCとスマートフォンからのインターネット利用人口(万人) 2015年9月
次に2015年9月のPCとスマートフォンからの利用者数別のサイト数を見ると、利用者数が500万人を超えるサイトはPCで42サイト存在していたのに対しスマートフォンでは104サイトでPCの2.5倍でした。また、PCでは利用者数100万人を超えるサイトが昨年同月比で26サイト減少しているのに対し、スマートフォンでは93サイト増加していました(図表3: 公開レポートからの抜粋)。
図表3: PCとスマートフォンからの利用者数別 サイト数 2015年9月
当社シニアナリストの今田智仁は、次のように述べています。「2015年はほぼ全てのインターネットサービスカテゴリーにおいて、スマートフォンからの利用が当たり前になった年でした。すでに若年層のスマートフォン利用率は高く、その他の年代でも利用者の増加スピードは鈍化してきました。今後スマートフォンのサービスで利用者を伸ばすには、45歳以上の中高年など新しくスマートフォンを利用し始める層をどう取り込んでいくのかという点も考える必要がでてくるでしょう。また、公開レポート上では年代別の利用サービスの違いを分析しています。そこでは、世代間だけではなく、同世代、同性でも異なったサービスを利用している現状が見えてきました。企業はサービス利用実態の背景に、消費者の属性や時代環境・ライフスタイルの違いがあることを理解してコミュニケーションをとる必要があるといえます」。
Nielsen Mobile NetViewについて
Nielsen Mobile NetViewは日本全国の7,000名(iOS、Android各3,500名)の調査協力モニターから取得するアクセスログ情報を元に作成されます。従来のアンケート調査とは異なり、実際のユーザーのアクセス記録に基づくデータであり、アプリやウェブサイトの利用時間や利用頻度などの正確な利用動向データの提供が可能です。また、利用者属性情報を含むパネル調査であるため、属性別の利用状況を把握できます。データは、ウェブサイトの訪問、アプリの利用もしくはスマートフォン全体での利用状況を参照することができ、また、利用者属性、OS、電話会社、デバイスなどのフィルターを使用してデータを抽出することもできます。サービスの詳細は、下記ウェブサイトでもご覧いただけます。https://www.netratings.co.jp/solution/nielsen_mobile_netview.html
Nielsen NetViewについて
Nielsen NetViewは、日本全国に4万名以上のオンライン視聴者パネルを構築し、データを収集、報告しています。また、ニールセンの視聴率パネルは家庭のみならず、日本で唯一、職場にも2,200名以上のパネルを構築していますので、日本全体のPCでのインターネット利用動向を俯瞰することができます。同一条件で測定される視聴率情報であるがゆえに、自社サイトの利用状況や利用者属性の把握のみならず、競合サイトの利用状況との比較もでき、かつ、日本全体あるいは業界内での自社のポジショニングを確認することもできます。時系列データの抽出や、他サイトとの重複利用状況を抽出するなどの豊富なツールも実装されています。サービスの詳細は、下記ウェブサイトでもご覧いただけます。https://www.netratings.co.jp/solution/netview.html
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